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エボラ出血熱の原因と予防策を知る(感染経路・「宿主」他)

エボラウィルスの自然宿主


エボラウィルスの自然宿主は、コウモリであると考えられています。
エボラ出血熱の最初の感染者であるされるギニア南部の2歳男児は、コウモリを食べたことで発病しました。
その後、この男児の家族にも感染し、葬儀に訪れた村人、看病にあたった医療関係者や親族へとエボラウィルス感染が拡大していきました。

ちなみに、カニクイザルからエボラウィルスに感染した例もありますが、カニクイザルはヒトと同様に終末宿主であると考えられています。

エボラウィルスの感染経路


エボラウィルスの感染経路についてですが、患者の唾液、血液、分泌物などによる飛まつ感染が主たる感染原因であるため、死亡したエボラ出血熱患者からも感染することになります。
基本的に、エボラウィルスの空気感染は無いと考えて差し支えありません。

エボラ出血熱の大規模な流行は、西アフリカ諸国での葬儀の際に死者に触れる習慣、葬儀のために遠方を訪れる習慣、越境して隣国の病院を訪れることなどによって引き起こされたと考えられています。

エボラウィルスの予防には、エタノールやアルコールによる消毒や石けんなどによる洗浄が有効であるとされているため、先進国で流行する可能性は低いとみられています。

例えばリベリアでは、感染を防ぐため、感染者、死者の家族、親族を隔離する政策がとられていますが、隔離されることを恐れる遺族が家族の遺体を路上に放置するという問題も発生しています。

また、シエラリオネでは、感染の疑いがあるものが外出しないよう兵士が監視し、「要注意区域」に指定されている地域では、医療用テントの出入り口を徹底的に除染するなど、メモ一枚も持ち出すことができない厳戒態勢がとられています。

現在、世界各国では、エボラ出血熱の流行国からのスポーツ選手の入国を禁止したり、流行国へのビザの発行を停止するなどの対策が徹底されています。
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